「それっぽい」で止まれなかったAI×Tシャツ制作

画像生成

― たったそれだけのはずだったのに、違和感で地獄が始まった ―

この記事は、
AIイラストでTシャツを作ってみたものの、
完成度は高いはずなのに
「なぜか納得できなかった過程」を
失敗談として記録したものです。

AIにイラストを描かせた。
それをTシャツにした。

以上。
本来ならここで話は終わるはずだった。

……のに、終わらなかった。

完成した画像を見た瞬間、
脳の奥から聞こえてきた。

「……いや、なんか違くね?」

この一言で、すべてが壊れた。


序章:AIが描いた「完璧っぽいけど信用ならない何か」

きっかけは、仲のいい友人「あだT」への送別品。
(そう、これのモデルです)

軽いノリでAIに投げた。

「あだTのイラスト描いて」

で、出てきたのがこれ。

……いや、普通に良い。
80年代アニメの空気感そのまま。
ネオン、横顔、エモ、切なさ、はい優勝。

でも同時に、
脳内の警報が鳴り響いた。

「これ、“それっぽすぎ”ない?」

そう。
完璧に見えるのに、どこか信用できない。

例えるなら
・居酒屋で急に敬語になる友達
・プロフィールが完成しすぎてるマッチングアプリ
・説明が上手すぎる営業

絶妙に“それっぽい何か”

この瞬間、
俺 vs 違和感 の戦争が始まった。


第一章:脇役を探す旅(AI、急に代理店になる)

主役(あだT)は決まった。
でも一人じゃ寂しい。

そう、脇役がほしい。

僕「脇役ほしいんだよな」
AI「物語を象徴する夜景と小物を提案します!」
僕「誰だよお前」

急に広告代理店のプレゼン口調になるAI。

出てきたのは夜景とカクテル。

悪くない。
悪くないが、信用はしていない。

僕「もうちょい作った方がよくない?」
AI「いいえ。完璧な素材が揃っています!」

ほんまか???

この時の俺はまだ知らなかった。
この先に
「シール感」
「文化祭ポスター感」
「謎のダサフォント」
という三連コンボが待っていることを。


第二章:構図地獄(完成したのはパワポ)

素材が揃った。
並べる。
はい完成。

……完成?

いやこれ
完全にパワーポイント。

僕「構図、こっちの方がよくない?」
AI「素晴らしい!ピラミッド構造です!」
僕「聞いたことある言葉使えば誤魔化せると思うな」

AIはすぐ専門用語で殴ってくる。
でも本質はシンプル。

考えるのは、結局人間。


第三章:フォント地獄(区役所に堕ちる)

言葉は完璧だった。

NEXT CHAPTER
主役は、おめぇだよ。

なのに――

画面が
区役所の掲示板。

僕「なんか違う」
AI「100%正しいです!YU MINCHOは知的でフォーマルなフォントです!」
僕「さっきそれ勧めたのお前だろ!!」

YU MINCHOは悪くない。
ただ今ほしいのは
卒論の表紙じゃなくて
シティポップのジャケ。

数時間フォントを入れ替え続け、
ようやく出会った。

Dela Gothic One。

置いた瞬間、空気が変わった。

平成の公文書 → 80年代レコード。

ここで悟る。

運命の出会いは、人でもフォントでも突然来る。


第四章:月を巡る最終決戦

最後に足りないのは「月」だった。

僕「なんか寂しい」
AI「天才的です!」
僕「褒めなくていいから案出せ!」

最終的に、
同じ月を2コマに配置。

これが、なぜか一番しっくり来た。

AI「完璧です!」
僕「いや、それ考えたの俺な?」

AIは基本、
褒めて伸ばしてくる。


第五章:AIには理解できないもの

ついに完成した。

でもこのTシャツには、
AIには絶対に作れないものがある。

それが、これ。

- TEAM OMEEDAYO -
MODEL: ADA-T
SPEC-01: 定ダOL
SPEC-02: 四肢爆裂

AIは
「タイプライター風フォントが合います」
とか言ってた。

でも
「四肢爆裂」に血を通わせられるのは人間だけ。


終章:結局、AIは壁打ち相手だった

今回わかったことは一つ。

AIは正解を出さない。
ただ、無限に案を投げてくるだけ。

「なんか違う」
「ださい」
「話が噛み合ってない」

そのたびに、
人間側が考える羽目になる。

でも、それでいい。

AIは最強の壁打ち相手だ。
どんな球を投げるかは、人間次第。

もし何か作りたいなら、
まずAIにこう言ってみてほしい。

「なあ、これ、なんか違うんだよね」

そこから、地獄が始まる。
そして、たぶん一番楽しい。

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